痛み

見てはいけないものを見てしまった…。
思い出したら辛くなってしまう記憶が甦ってくる。
まだこの事実は、うまく自分の中で消化し切れていなくて、自分自身、どう折り合いを付けていけばいいのかわからない。
今でも、母が最後にあげた叫び声を忘れられない。
あれは、尋常ではない叫び声だった。
魂からの叫び声だった。
私たち家族の選択は間違っていたのでしょうか…。
私たちはあのまま母を死なせてあげるべきだったのではないだろうか…。
私たちのエゴで延命措置をしてしまった事、母に苦しみを長引かせてしまった事、それらの事実が、今でも家族全員の心を締め付けます。
何が正しかったのか、今でもわかりません。
誰も答える事のできない質問を、今でも私たちは自分自身に問いかけています。