今日は母の誕生日。
夕ごはんの下準備をして家を出る。
土曜日から読み始めた村上春樹の『ねじまき鳥クロニクル』(ISBN:4101001413)。
今第2部(ISBN:4101001421)の後半部分を読んでいるのだけれど、かなり小説の世界に引きずられてしまい、気分がすごく重い。
哀しくて、切なくて、なんだか絶望的な気分だ。
主人公の気分をそのままそっくり抱えたまま一日を過ごしてしまった。
人と話すのも億劫で、なんだかうまく笑うことも出来ない。
昼休み、早くこの気分から脱しようと食事もそこそこに続きを読み始めるけれど、また更に深みにはまってしまう。
まるで井戸の底だ…。
ぼんやりとした空っぽの哀しみを抱えたまま、仕事を終えて帰宅。
夕ごはんは久々に失敗してしまった。
釜飯を作ったのだけれど、出汁の分量を間違えたみたいで、ごはんに芯が残ってしまった。
茶わん蒸しはうまくいったのにな…。
夕食後、デザートに食べたプリンも失敗していて、すごく落ち込む。
プリンが固まっていなかった。
こんな事初めてだった。
あまりに哀しくて、ヤケになって父の買ってきたマカディアhttp://www.suntory.co.jp/liqueur/macadia/)を一本、一気に飲み干す。
グレープフルーツの味ですっきりとして、とてもおいしいお酒だった。
夜、自室で続きを読もうとしていていると携帯のランプが光っていて、開くとお友達から着信が入っていた。
かけ直してみるけれどまったく出ない。
何度もかけ直すけれどまったく通じない。
まったく…。
彼はいつもこうだ。こちらのタイミングといつもずれていて、それなのにこちらからは全く連絡が取れない。
でも、久々に彼の声が聴きたかったな。
こんな落ち込んでいる時に彼と話したら、すごく元気になれたのに。
明日また電話してみよう。
問題は、仕事中は絶対携帯を机の引き出しに入れっぱなしということ…。
彼の仕事が終わるのが大体22時過ぎ。会社を出て車に乗るまでのタイミングでしか電話には出てくれない。
ほぼ連絡を取るのは不可能だな…。